【6/18 みらいレッスン#わたしをしる】生きづらい社会におけるライフキャリアを考えよう

コロナ禍で生活に大きな影響を受け、将来への悩みや不安を抱える多くの女性たちが、社会の中で「生きづらい」と感じることの原因を自分自身に向けてしまうことが多いという。でもそれは本当だろうか。

今回の講師、乙部由子さんは、金城学院大学講師やNPOの活動を通して、女性の労働、特にセクシャル・ハラスメントやパートタイムについて、また派遣労働や仕事と育児について、さらには不妊治療との両立や女性のキャリア形成と化粧行為との関係について、研究をされている。

前半は、コロナ禍にある現代社会をデータにもとづいて解説と、生きづらさの原因が今の社会の状況から来ているという話も聞いた。2022年に名古屋市が行った「女性の生活・就労等実態調査」のなかで、特に非正規職・子どもなし・シングルの女性がとくに年収が低く、コロナ禍で影響を大きく受けやすい。そのために生活の満足度は低いことがわかる。そして今後の希望として、収入UPや正規職を得たい、人間関係を充実させたいなどの割合が高いこともわかった。

そして今の社会に根付く、人々の意識や規範について話をきいた。

島国であるという日本の地理的特性により、異なる他者を排除する閉鎖的な考え方をもっている人が多い。その理由を、古代から近代までの積み重ねられてきた歴史や、儒教の影響を強く受けていること、それらが現在の女性の地位が社会システムの中で低下したままであることにつながっているという。

歴史の中で根付いた人々の意識や社会とどのように対峙して生きていけばいいのだろか、と途方に暮れていると、乙部さんから提案があった。

それは「人生を自律的にデザインしていこう」というもの。その具体的な方法として「キャリアデザイン」の手法や理論を教えてもらった。乙部さん曰く、「キャリアデザインの方法には正解はなく、自分の考えに近いものを選んで活用していけばいい」と聞き、様々な方法があることを知った。

加えて、乙部さんは「自律的」という言葉の意味をもう少し詳しくお話ししてくださった。それは一人で頑張ることではなく、いろいろな仲間と繋がり支え合う関係性を作ることだということだ。この「つながーる」を活用し、もっともっと人に頼っていけばいいとエールを送ってくださった。

レッスン終了後、表情が明るくなった参加者は、講師と直接お話ししたり、またホッとスペースに移動して、参加者同士で引き続きお話を続けられる方もいらっしゃった。

「自分一人で頑張らなくてもいいんだ、ということに気づけた」や、「最近引っ越してきたばかりで人との繋がりがあまりなかったので、同じ関心を持つ人との繋がりができた」など、乙部さんから力をもらった参加者も多かったのではないだろか。